第76回カンヌ国際映画祭にて脚本賞を受賞した話題作の「怪物」。
監督の是枝裕和さんは、これまでも2018年のカンヌで「万引き家族」がパルムドールを受賞したのを始め、先程の「怪物」、2022年には「ベイビー・ブローカー」で主演のソン・ガンホさんが優秀男優賞を受賞するなど、すっかりカンヌの賞レースの常連ですね!
今回は是枝監督作品にあまり触れてこなかった方のために、評判の良かった作品をご紹介します。
受賞したヒット作から、興行的にはヒットしなかったけれども評価の高い作品も交えてますので、ぜひ参考にしてみてください!
是枝裕和のおすすめ映画ランキング
作品名 | 公開日 | ジャンル | 評価 |
---|---|---|---|
1位:万引き家族 | 2018年6月8日 | ドラマ (PG12) | 4.1 |
2位:誰も知らない | 2004年8月7日 | ドラマ | 4.0 |
3位:歩いても歩いても | 2008年6月28日 | ドラマ | 4.0 |
4位:海よりもまだ深く | 2016年5月21日 | ドラマ | 3.9 |
5位:空気人形 | 2009年9月26日 | ドラマ/ロマンス/エロティック (R15+) | 3.9 |
6位:海街diary | 2015年6月13日 | ドラマ | 3.8 |
7位:怪物 | 2023年6月2日 | ドラマ/ミステリー | 3.8 |
8位:大丈夫であるように-cocco 終わらない旅- | 2008年12月13日 | ドキュメンタリー | 3.7 |
9位:そして父になる | 2013年9月28日 | ドラマ | 3.6 |
10位:奇跡 | 2011年6月11日 | ドラマ | 3.6 |
11位:三度目の殺人 | 2017年9月9日 | サスペンス/ミステリー | 3.6 |
12位:花よりもなほ | 2006年6月3日 | コメディ/時代劇 | 3.5 |
13位:ワンダフルライフ | 1999年4月17日 | ファンタジー | 3.4 |
14位:真実 | 2019年10月11日 | ドラマ | 3.4 |
15位:ベイビー・ブローカー | 2022年6月24日 | ドラマ | 3.4 |
16位:幻の光 | 1995年12月9日 | ドラマ | 3.1 |
17位:DISTANCE | 2001年5月26日 | ドラマ | 2.9 |
是枝監督は、これまで劇場作品を17本監督しています。
2004年に「誰も知らない」で多くの人に認識されましたが、作風からか単館系の作品が多く、作品の評価と興行収入が乖離する時期が続きます。
映画の興行収入は、配給会社の力量とも関係が小さくないそうで、当時の是枝作品は主にシネカノン(10年倒産)という小さい会社で配給されていたことも関係あるのかもしれません。
しかし、転機が訪れます。フジテレビが関わった「そして父となる」は劇場数が増え、再びカンヌで受賞し、以降は一気に注目度が上がり、是枝監督は日本を代表する監督になりました。
その後は「真実」ではフランス、「ベイビー・ブローカー」では韓国でメガホンを取るなど、活躍を世界へと舞台を移しています。
現在公開中の「怪物」では再びカンヌで受賞、その効果もあり大ヒットを記録しています。
是枝裕和(これえだ ひろかず)の経歴
釜山映画祭に来ています。オープニングセレモニーを待つ間に控え室で撮影した写真です。トニー・レオンさんは今回アジア映画人賞の受賞と、6作品の特集上映が企画されています。 pic.twitter.com/jFyaNSW8qN
— 是枝裕和 (@hkoreeda) October 7, 2022
1位 万引き家族
タイトル | 万引き家族 |
公開日 | 2018年6月8日 |
上映時間 | 120分 |
監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 是枝裕和 |
音楽 | 細野晴臣 |
出演者 | リリー・フランキー 安藤サクラ 樹木希林 松岡茉優 城 桧吏 佐々木 みゆ |
興行収入 | 45.5億円 |
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋。
そこに治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。
彼らの目当ては、この家の持ち主である祖母の初枝の年金だ。それで足りないものは、万引きでまかなっていた。社会の底を這うように暮らす家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、口は悪いが仲よく暮らしていた。
そんなある日、治と祥太は、近隣の団地の廊下で震えていた幼いゆりを見かねて家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。
盗んだのは、絆でした
既に死亡している親の年金を、家族が不正に受給していた事件から着想を得たと言う本作。
貧困家庭や社会の最底辺を描こうとか、そういった意図はなく、むしろ、そこにかろうじて転がり落ちないように集まった「家族の絆」を描こうと思ったそうです。
それぞれが抱えた孤独を隠すように集まり家族を構成する様は、滑稽のようでありながら、笑いの絶えない姿に本当の家族よりも幸せな瞬間があったのかもしれないと思ってしまいます。
いったい彼らは何を欲していたのでしょうか。観る者の視点、誰に感情移入するかによって、家族だったのか、愛情だったのか、見え方が変わってきます。
カンヌでパルムドールを獲得した効果は抜群で、興行収入45.5億円は是枝作品ではダントツ。ドキュメンタリー出身の是枝監督の本領発揮と言える、社会へ投げかける作品となりましたが、多くの人の心に刺さりました。
採点、レビュー
KINENOTE(100点満点) | 80.5点 |
映画.com(5点満点) | 3.8点 |
Filmarks(5点満点) | 3.9点 |
IMDb(10点満点) | 7.9点 |
法では許されないことかもしれませんが愛情面では許したい
最終的には皆どうなったのか。討論会は間違いなく徹夜になるだろう
家族ってなんだろう
是枝監督、「海街diary」も「そして父になる」も「万引き家族」も「怪物」も、ぜんぶ血縁による絆の幻想を解体しようとしていて、そうじゃないところにいる人を照らそうと頑張ってると思うんだけど、いまいち映画ふだん観ない人にそこまで伝わってない気がする。
— じゅぺ (@silverlinings63) June 20, 2023
多分だけど、万引き家族って家族の絆みたいなものの価値観を壊そうとしているというか、この前提を問う作品だよな
— 有 (@saq_vv) June 21, 2023
日本社会の根本的な問題は孤独だ。万引き家族が描いていたのはそういうことだろう。日本に最終的には血縁共同体はない。友人もない。地域共同体もない。制度の歪つなハッキングだけがかろうじてある。だからこそ作品内では擬似家族が輝いて見える。そんなにまで孤独な社会があるだろうか
— פנים (@sdqlp) June 20, 2023
何を盗んだのかではなく、何が欲しかったのか。
「父ちゃんさぁ、おじさんに戻るよ」
どこで社会から溢れ落ちてしまったのか。これまでも、これからも本物を手にすることができないセリフだと思いました。しかし、子供らにとっては良い「父ちゃん」だったような気がしてなりません。
都内の2DKのアパートで大好きな母親と幸せに暮らす4人の兄妹。
しかし彼らの父親はみな別々で、学校にも通ったことがなく、3人の妹弟の存在は大家にも知らされていなかった。
ある日、母親はわずかな現金と短いメモを残し、兄に妹弟の世話を託して家を出る。この日から、誰にも知られることのない4人の子供たちだけの『漂流生活』が始まる….。
生きているのは、大人ですか?
本作品は、88年に実際に起こった「西巣鴨子供4人置き去り事件」をモチーフにしているそうです。
父親が蒸発後、母親も4人の子を置いて家を出ていき、金銭的な援助をしていたとはいえ、15歳の長男が妹たちの面倒を見ていたと過酷な事件。無責任な母親を叱責する報道が乱立していたそうですが、是枝監督は「お兄ちゃんは優しかった」という子供たちの証言に注目しました。
今の言葉でいうネグレクト、ヤングケアラーに該当し、悲惨としか思えない子供たちだけの暮らしの中にも、視点を変えると幸せな時間が流れていたのかもしれません。
キャッチフレーズの「生きているのは、大人ですか?」は子供に負わせるべきではない責任を端的に表しています。
「目に力がある」と主演に抜擢された柳楽優弥さんの演技には注目、史上最年少でカンヌ映画祭で主演男優賞を獲得しています。
是枝監督の視点は、ドキュメンタリー出身ということもあり、社会に切り込みます。それと同時に我々にも一方的な正義の目線だけではない、他の視点がある、ということにも気付かせてくれます。
採点、レビュー
KINENOTE(100点満点) | 79.1点 |
映画.com(5点満点) | 3.9点 |
Filmarks(5点満点) | 3.8点 |
IMDb (10点満点) | 8.0点 |
重い題材を扱っているはずなのに、子供達の生活を重く描いていないところが是枝監督っぽい
不幸は人が決めるものではない
「誰も知らない」を観た。
— ✩.*˚ゆう 映画/ドラマ好き❤︎.*✩.*˚ (@yut812) June 21, 2023
実話をもとにした作品。是枝さんらしく、家族のお話。不遇。
無知、調教、母への思い。全てがやるせない。苦しかった。
こんなことがない世の中になったらいい。そのためには…そこから先は自分で考えて行動しなきゃと言われているみたいだった。
是枝監督の「誰も知らない」
— こうちゃ (@c_ieam) June 17, 2023
誰にも知られず、ずっと解答なんて出ない閉塞感。
終わりへのカウントダウンが続く。
子役の子たちの自然さが良かった。
子供を育てることの責任。
ホント是枝監督は容赦無いからね……最初にカンヌ獲った『誰も知らない』とかもマジで凶悪。
— みかげ (@mikage_rabukage) June 18, 2023
当然、監督自身は作中扱われる問題に批判的なんだけど、それはそれとして視線や描写、対象との距離感がメチャクチャ冷徹なんよな。
この作品は柳楽優弥さんが注目を浴びがちですが、実は母親役のYOUさんも独特の存在感で良いです。
(YOUさん本人が語ったところによると、是枝監督がテレビを見ていて「いかにも育児放棄しそうなキャラクター」という直感からオファーされたそうです)
母親を責めることは簡単ですが、子供の視点に立った時に見え方が変わる、是枝作品の特徴が発揮されていると思います。
3位 歩いても歩いても
タイトル | 歩いても歩いても |
公開日 | 2008年6月28日 |
上映時間 | 114分 |
監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 是枝裕和 |
音楽 | ゴンチチ |
出演者 | 阿部寛 夏川結衣 YOU 高橋和也 田中祥平 樹木希林 原田芳雄 |
興行収入 | 3億3000万円 |
夏の終わり、横山良多は妻と息子を連れて実家を訪れた。開業医だった父とそりのあわない良多は現在失業中のこともあり、ひさびさの帰郷も気が重い。明るい姉の一家も来て、老いた両親の家には久しぶりに笑い声が響く。得意料理をつぎつぎにこしらえる母と、相変わらず家長としての威厳にこだわる父親。ありふれた家族の風景だが、今日は、15年前に亡くなった横山家の長男の命日。何気ない会話の中に、それぞれの思いが沁み出していく……。
いつも、ちょっとだけ間に合わない
ちょっとだけ早く声かけてれば。
老いた母親がつぶやいたセリフです。
あーあ、いつもこうだ、ちょっと間に合わないんだ。
主人公がつぶやいたセリフです。
親子のやり取りはこんな感じの積み重ねが多い気がします。そんなことないとわかっているのに、いつまでもいると思うから、後回しにしてしまう。
是枝監督はインタビューで母親が亡くなった時、何もしてやれずほったらかしにしていたという後ろめたさがあったと語っています。母親に関連したことや母親が家にいる情景を形にして残しておきたくなったことがきっかけで、この作品を撮ったそうです。
幾重もの感情が浮かび上がる家族の風景を描いた会話劇です。
採点、レビュー
KINENOTE(100点満点) | 77.2点 |
映画.com(5点満点) | 3.7点 |
Filmarks(5点満点) | 3.9点 |
IMDb(10点満点) | 7.9点 |
大人になればなるほど、こういう家族の会話でできている映画が沁みる
会話劇にのめり込んであっという間に終わった
こんだけ説明省いてるのに俺を飽きさせないなんてやるね
是枝監督の作品は「歩いても 歩いても」が1番好き。
— 四国山 (@shikokuyamayama) June 21, 2023
わかる気がする。>rt
— ゆうこ@大型アーサー (@yukoff_777) June 21, 2023
是枝監督の「歩いても、歩いても」観た時じぶんちみたいだなあてめちゃくちゃ思った記憶ある。
昔は『歩いても〜』より『海よりも〜』のほうが好きだった気がするけど、わいの価値観が変わったのか年齢のせいなのか前者のほうが響くものがあった。
— 😶🌫️ (@485701) June 21, 2023
家族の仲は悪くないですが、妙に距離感が難しいなと感じる時があります。照れなのかなんなのかわかりませんが。
きっとどこの家族にもありそうな、その微妙な空気感を絶妙な感じに是枝監督は上手に作品として撮られたと思います。ジャンルは「距離感」で良いんじゃないかと思うくらいです。
孝行したいときには親はなし。わかっちゃいるけどさぁというのがこの映画の感想です。
でも次、実家に帰ったら優しくしようかなとは思います。
個人的には40代になって、久々に鑑賞したら一番感情移入できる是枝作品になりました。
是枝裕和おすすめ映画作品【4位以下】
ここからは4位以下の作品を簡潔に紹介していきます。
4位以下と言っても、話題性があり認知度が高い作品ばかりで、根強いファンも多くいます。
4位 海よりもまだ深く
公開日 | 2008年6月28日 |
上映時間 | 117分 |
監督 | 是枝裕和 |
出演者 | 阿部寛 樹木希林 真木よう子 小林聡美 中村ゆり |
家族愛や人生の不確かな描写ドラマ。 中年になる夢を諦めて主人公が家族と過ごす一日が中心で、是枝監督特有の繊細な人間関係描写が光ります。日本国内だけでなく、海外の映画祭でも高く評価され、特に枝監督の家族テーマの描写に賞賛が集まりました。樹木希林さんの演技も話題になりました。
かつては芥川賞を受賞したもの、現在は探偵として生計を立てている中年男・良多。 別れた妻と息子を巻き込んで、家族としての絆を再確認していきます。母親の家で過ごした台風の夜を通じ、家族の心の変化が描かれます。
5位 空気人形
公開日 | 2009年9月26日 |
上映時間 | 125分 |
監督 | 是枝裕和 |
出演者 | ペ・ドゥナ 井浦新 板尾創路 高橋昌也 寺島しのぶ |
「人間らしさ」をテーマに、ラブドールが心を持ち始めたらどうなるかを描いた作品。韓国の女優ペ・ドゥナが主演する異色のファンタジードラマ。 ペ・ドゥナの演技と、美しい映像美が評価され、異質なテーマで見る人の心を掴む作品として話題に。ファンタジックで詩的な作風が好評を博しました。
突然、自分に目覚めたラブドールの「のぞみ」は、人間の世界での生活を、ビデオレンタル店で働き始めます。人との関わりながら喜びや悲しみを学びますが、人形としての限界を抱えながら人間らしく生きようとする姿が切なく描かれます。
6位 海街diary
公開日 | 2015年6月13日 |
上映時間 | 128分 |
監督 | 是枝裕和 |
出演者 | 綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず リリー・フランキー |
吉田秋生の漫画が原作のこの映画は、鎌倉で暮らす三姉妹が異母妹と暮らす様子を描きます。カンヌ映画祭で絶賛され、感動的でありながらも温かい雰囲気が高く評価されました。自然な会話や四姉妹の関係性の描写が観客の共感を呼びました。
鎌倉に住む香田家の三姉妹、幸、佳乃、千佳のもとに、15年前に家を出て行った父親の訃報が届きます。妹の14歳のすずと初めて対面。 彼女たちは日々の出来事を少しずつ家族としての絆を抱いていきます。
7位 怪物
公開日 | 2023年6月2日 |
上映時間 | 126分 |
監督 | 是枝裕和 |
出演者 | 安藤サクラ 永山瑛太 黒川想矢 高橋和也 中村獅童 |
是枝監督にとって最新作で、少年の視点から「怪物」というテーマを幼い社会問題に切り拓く熱い作品です。公開後、賛成否両論を呼びつつも、深く考えさせられる内容であると広くで話題になりました。 特に現代のジェンダー問題など日本社会への批判を含む重いテーマが強い印象を残しています。
小さな町で少年の不可能な行動が注目される中、母親と教師の視点から物語が進んでいきます。闇と人間の心の複雑さが浮き彫りにされます。
8位 大丈夫であるように-cocco 終わらない旅-
公開日 | 2008年12月13日 |
上映時間 | 123分 |
監督 | 是枝裕和 |
出演者 | Cocco 長田進 大村達身 高桑圭 椎野恭一 堀江博久 |
ミュージシャンのCoccoに密着したドキュメンタリー作品。ファンにとっては彼女の内面に触れられる貴重な作品として、Coccoの根本的な個性がそのまま評価され、是枝監督の視点が非常に合っていると称賛されています。
沖縄出身のシンガーソングライターCoccoが、音楽や自身のルーツである沖縄幼い過去のトラウマに目を向け、音楽活動を続けていく様子を追っていくドキュメンタリー作品に仕上がっています。
9位 そして父になる
公開日 | 2013年9月28日 |
上映時間 | 120分 |
監督 | 是枝裕和 |
出演者 | 福山雅治 尾野真千子 真木よう子 リリー・フランキー 中村ゆり |
子供の取り間違い事件を題材に、血の繋がりと親子の絆の意味を問いかける作品。カンヌ映画祭で審査員賞を受賞し、国際的に高い評価を受けました。 是枝監督の繊細な人間描写が観客の心を揺さぶり、特に子を持つ親から共感の声が大きく上がった作品となります。
6年間育ててきた息子が実は病院で取り違えられた他人の子供だったということを知らされる主人公は、血縁関係と情を天秤にかけていることとなり、真の親子の意味を考えさせられます。
10位 奇跡
奇跡
公開日 | 2011年6月11日 |
上映時間 | 128分 |
監督 | 是枝裕和 |
出演者 | 前田航基 前田旺志郎 大塚寧々 長澤まさみ 小田切譲 |
子供たちの視点で描かれた、兄弟の願いと成長の物語。子供の純粋な視点で奇跡を信じる姿が、観客の心に温かさが届きます。兄弟温かなストーリーと、役を担った前田航基・旺志郎兄弟の自然な演技が高く評価され、日常の奇跡を描いた優しい映画として堅固な層に支持されました。
両親の離婚で別々に暮らす兄弟が、「新幹線がすれ違った瞬間に願いをかければ叶う」という噂を信じ、再会と家族の再生を目指す…
是枝監督のおすすめ作品が試聴できる配信サイト
今回紹介した作品の取り扱い状況をまとめました。ABEMAはスポーツや恋愛バラエティ作品に強いため、是枝監督の取り扱い作品はありません。
「万引き家族」「海街diary」「そして父になる」などの知名度のある作品は取り扱いしている配信サイトも多いです。これらの有名作品だけを見るなら「DMM TV」が月額料金もやすく、無料トライアルを利用できるのでおすすめです。
以下は無料トライアルもあり、利用しやすい配信サイトを紹介します。
Amazonプライムビデオ
Amazon Prime Video
月額料金600円(税込)
30日間無料体験あり
年間払い5,900円(税込)1,300円お得
Amazonの配送料無料、Amazon musicなど付帯するサービスが多いのが魅力
Amazonは利用者が最も多いサービスとなり、すでにプライム会員の方は作品検索すれば「プライムビデオ」でそのまま視聴可能です。
是枝作品に関しては「レンタル」作品がほとんどで、追加料金がかかるものが多いのはネックとなりますが、通販の送料無料などの特典もあるのでメリットが大きいです。
会員登録すれば無料で試聴できる以下のサイトもおすすめです。
Lemino
Leminoは、コスパが良く無料期間も利用できるドコモが提供するの動画配信サイト。
「万引き家族」「海街diary」「そして父になる」などの作品は加入すれば追加料金なく閲覧可能です。
その日の気分に合わせておすすめの作品を紹介してくれたり、ユーザーのフォロー機能などもあるため、SNS感覚で利用できるのも楽しいポイントです。
TSUTAYA DISCAD
TSUTAYA DISCAS
月額料金1,026円(税込)〜
無料期間最大30日
郵送でDVDやCDを受け取ることができ、返却もポストに戻すだけ。充実の作品ラインアップと手軽なシステムが、多忙な日常に彩りを添えます。定額リストで好きな作品も登録可能。
TSUTAYA DISCASはDVDやBlu-ray利用者向けの宅配レンタルサービス。
ツタヤに行くことなく作品が選べて、レンタルの返却はポストインでOK。取り扱い作品が非常に多く、全国の蔦屋から作品を検索しているのと同様の機能を持つため、古い作品やコアな良作もレンタルすることができます。
おすすめの是枝作品は「家族の絆」を描いた作品から観るべき
高得点の作品をまとめてみましたが、家族を描いているのが共通していました。血の繋がり、心の繋がり、親子の関係。
また、是枝監督は子役の使い方がとても上手く、今回取り上げた上位3作だけでなく、直近公開の「怪物」でも子役の好演が光ります。
カンヌで受賞するジャンルはエンタメ要素が強い作品より、アート系の作品が好まれることが多いのが事実です。
しかし、今回取り上げた作品のうち2つはドキュメンタリー出身の是枝監督らしい、社会に訴えかけるようなストーリーでしたが、漫画が原作の「海街diary」やちょっと変わったモチーフの「ワンダフル・ライフ」や「空気人形」など、バラエティに富んでいます。
是枝作品は決してとっつきにくい作品だけではありませんので、ぜひ、お気に入りの1本を見つけてみてください!
Leminoレミノの料金システム・人気コンテンツやdTVとの違い TSUTAYA DISCASの配信やレンタルシステム料金を解説 映画「怪物」はホラー要素なし!映画評価レビュー 映画「そして父になる」は実話?新生児取り違えによる壮絶人生 PLAN75は現実に起きるのか?老後の未来予想と映画レビュー